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ギャッベ I LOVE !!
私の愛するギャッベという絨毯。
そして静物としての意識を伝えたい。
その他、 メインは etc… etc!
絨毯を敷きこなす
ペルシャ絨毯や敷物全般に関しての知識は充分お持ちのお客様と既に絨毯を幾つも 敷いていらっしゃるお客様にちょっとしたご提案をしてみます。
筆者はファッション業界で長きに渡り服を着こなす事を生業としていました。
服を着こなす。絨毯を敷きこなす。
これはかなり共通する面があり、私的な想いの産物だけではないと思っています。
洋服の場合もサイズや似合う色彩、好みや冒険心が必要です。
絨毯を敷きこなす場合も洋服と同じでお部屋のサイズや家具とその他のインテリとのバランスはとても重要です。
そんな事はとうに分かっていますよ。
ですね? 笑
そこでワンポイントアドバイスです!
ばっちり合わせすぎなお洋服の組み合わせ、絨毯ならお部屋に合い過ぎっていうのが 曲者です。
少し遊びか必要なのです。それが熟すの極意です。
お洋服なら貴方のお気に入りのカラーに プリント柄のスカーフや派手なイヤリング。またはいつもは履かないピンヒールのそれも赤のサンダル!
絨毯の場合もリビングサイズは好みのベージュをベースにして、ミニサイズや玄関サイズで遊び心一杯の 赤や緑、黄色にコバルトブルーのラグをそのベージュのリビングサイズの上にさりげなく敷いてみて下さい。
きっと、貴方らしさの演出の空間が表現でき、位置を変え、季節に合わせ、彩光を考慮しているうちに お手元の絨毯を敷きこなし、癒しのスペースは貴方だけのものになっていくものです。
絨毯を敷きこなす 絨毯を愛する
人を愛するように、静物である絨毯をこよなく愛する 人がいる。私自身以前はその一人でした。 幾枚も幾枚も、まるで千夜一夜のように毎夜繰り返される物語を語るシャハラザードの語りのように。
新しい絨毯の出会いはその語りに耳を傾け愛でる事の至福の時。
人知れず自己満足の極みの中で贅沢な時を過ごす時。 それは気が付けば一掬の幸せの瞬間。
滑らかで滑らかなシルク絨毯。
絹糸の高邁な静寂と 冷たさが私にはとても寂しく、 そしてだからこそ 豪華絢爛な存在は私から遠ざかる故に憧れる逸品。
シルク絨毯は憧れの存在のままにして、そして部族 絨毯との出会いへ。
絨毯を愛する 瞬間。
部族絨毯との出会いは、とある絨毯店の床にボロッとした風情で敷かれていました。 綺麗ではないけれど何故か魅力的。何かに惹かれる時は理由などいりません。 何か。その何か。の出会いでした。
その絨毯はカシュガイ族の手織り絨毯だと後で知りましたが、 私にとってはどこの産地の何々織りというこだわりは無く ブランド的な価値や基準は特に重要ではない、、 その何か。でした。
この何か。自分自身にとって何かを感じる事がワクワクして楽しくて、 日々の生活に重要なスパイスとなります。
高級ペルシャシルク絨毯の数万ノットの織りの細かさにこだわる事などを別として、 心惹かれるものを大切にしたいと思います。
絨毯だけではなく身の回りの事物に惹かれ、引き寄せたものがあると充実感を得られます。
その小道具たちは品質ではなくイメージが好き、雰囲気がいいとか思い入れを大事にする事で、あれもこれもとバラツキのあるインテリアになってしまい、バランスを崩す事になる事もあります。
でも、時としてそれこそが自分らしく、 または貴方らしいテイスト表現になるかもしれません。
絨毯大好きという方は、あれも好き。
これもいいと惹かれてしまって困っている とのお話をよく聞きます。
ギャッベ、ペルシャシルク絨毯、部族絨毯、遊牧キリム、 アフガン絨毯、パキスタン、トルコ、チャイナ、そしてインド。
きりがありませんが、 心惹かれる絨毯はそれぞれの国の文化、文様、技術、 織り手の心意気が万華鏡の様に美しく輝き合うので、惹かれてしまうのは 当然です。各国の誇りを持ち合わせ、織っているのですから。
それぞれの国のテイストもイメージもサイズも違う絨毯を敷き詰めてみると 不思議としっくりくるのは魔法の絨毯のなせる業とでも言うべきでしょうか?
お買い求め下さる、お客様も絨毯通が多く扱いも手慣れた方が多くいらっしゃいます。
私の出る幕やアドバイスなんて 必要ない方が殆どです。皆様、ご自身の生活空間に合わせて楽しんでいらっしゃいます。 でも時にお店にはこんなお客様がいらっしゃいます。この絨毯欲しいけれど、沢山敷いているので、 これ以上もう敷く空間が無いのよ。使わなければ勿体ないしね。と。
そこでご提案。今敷いてある絨毯の上に無造作に斜めに敷いてみてください!! あぁ、それでもいいの?
えぇ。意外としっくり似合っちゃいますよ。 数日後、お客様が再度ご来店。 この前のアドバイス、良かったです!!
何故かしっくりと憩いの場に変身しました! とお客様の一声でした。
絨毯ファンは絨毯の奥深い世界に魅了され新しい出会いを心待ちにしています。 皆さんは産地や目の詰まり、商品の品質やブランドとしての価値だけではなく心に響く 何か感じるものを探しています。本物を見る目が養われた結果なのだと思います。 何か感じるもの。大事ですね。